お金の歴史 第四回
結局、お金って何なのでしょうか?
「人生ゲームで使われる現金紙幣はお金でしょうか?」
これはお金ではないですよね。そもそも債務と債権の記録でもありません。
単位はともかく、他のお金の条件を全て満たしていませんから。
譲渡性はゲームの中ではあるかもしれませんが。
クラブで飲んだ際の「ツケ」
譲渡性に劣ります。税金の納付や銀行の借金返済などに使えません。
残念ながらお金ではありません。
図書券
本屋さんで本を買ったときに使えて、その債務を、日本図書普及株式会社に対しての債権で払う。一見、お金っぽいけど、本屋さんにあるもの以外、買えないから、残念ながらお金ではありません。
地域限定の商品券
東京都限定だとしたら、東京では使えるし譲渡性もあります。が、大阪府では使えないし譲渡性もありません。これもお金ではありません。
小切手、約束手形
価値を表す単位は当然あります。日本の銀行の小切手帳や手形帳なら「円」ですし、アメリカの銀行なら「ドル」です。
当然、債務と債権の記録です。振り出し先を書きますので。
裏書をすることで、誰にでも渡すことが出来ます。
担保は振出人の当座預金です。
つまり、完璧にお金の条件を満たしています。
友達に貸したお金の借用証書
これは譲渡性もないので、お金ではありません。
Suica、Icocaなど、プリペイドカードの残高
譲渡性は、店舗のポイントカードよりはあると言えますが、お金ではありません。
ビットコイン
税金を払えませんよね。譲渡性がないので、お金ではありません。
段々難しくなってきたかと思いますが、段々「お金って何なんだろう?」と返って疑問がわいてきたかもしれません。
次回からは、これがわからないと、お金について絶対に理解できないと言われるものについて説明していきたいと思います。
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