書籍 下書き

その治療法をブレンドすると

妊娠を維持、継続していくためには母体そのものが健康であることが大切です。免疫力を高めたり内臓機能を上げて、赤ちゃんにしっかりと栄養が行き渡るようにしてあげることが重要です。

不妊症専門病院の治療で排卵を誘発してホルモンの分泌をよくしても、筋肉が硬かったり血管が硬かったり、血流が悪い状態であれば血液によって運ばれる栄養や酸素は不足し、内臓の働きやホルモンバランスに影響します。

また、骨盤内が冷えてしまってる状態では子宮や卵巣の働きは低下してしまいます。

体の隅々まで栄養・酸素が行き渡り、細胞で代謝が行われ老廃物を排出する一連の流れがよどみなくスムーズに行われていることが大切です。

東洋医学が機能性不妊に対して効果が期待できるのは、ツボによる刺激等により生活習慣病の改善ができるという背景があるからです。東洋医学的治療により、血流の改善、自律神経の安定を図ることで生活習慣病でもある機能性不妊にアプローチしてゆきます。

また、患者さん自身も今一度自分の生活を省みて、本来の規則正しい生活を送ることで体質を変える事ができれば…と願います。
 さらに不妊症患者さんの間では俗説や習慣が飛び交っています。その中の一つに、不妊治療は女性だけが主役であることも挙げられます。しかし、男性不妊が全不妊症の30~40%を占めているのも事実です。
ご夫婦が共に治療に取り組むことが必要です。他にもさまざまな俗説、習慣がありますが、それらの真意、そういわれる理由をちゃんと説明できる機関に受診されることも必要だと感じます。できれば、それだけではなく不妊治療自体をコーディネイト出来る機関に受診されることが必要です。
もちろん、直接卵を採取したり、出来るのは、とても重要であり、東洋医学一辺倒は、余りお勧めしません。
ただ、病院のドクターは忙し過ぎて、十分に患者さんの訴えを聞いてあげられない、という欠点があります。
ご夫婦のニーズ、不妊の原因、ご夫婦を取り巻く環境などによっては極端な話、高度な治療が必要でない場合もでてくるでしょう。逆に、不妊歴が短くても高度な治療が必要な場合もあるでしょう。こういった選択肢を提示出来る治療院を選ばれると良いと思います。
高いお金をかけるばかりでなく、もう少し、肩の力を抜いて、自分の身体を健康にしてあげるだけで、十分なのかもしれませんよ。