i



今日はお酢がテーマです。
酸っぱいものが好きで、なんにでもお酢をふりかけてしまう、
という方もいらっしゃいますよね。
逆に、苦手な方は梅干は絶対ダメだし、お寿司もねぇ、とおっしゃいます。
好き嫌いがはっきり出る味なのですね。

調味料として必ず各ご家庭に常備されているお酢。
酢酸のほか、アミノ酸、糖類などを含みます。
穀物や果実で酒をつくり、そこに酢酸菌を加えて酢酸発酵させたものです。

歴史的にもとっても古くから存在し、人がお酒を醸造するようになった同時期に
つくられるようになったそうです。
人間が作り出した最古の調味料と言われています。
日本には西暦200~400年頃中国から伝わってきたそうです。
かなり昔から酢の物や酢漬けが食べられていたようですよ。
冷蔵庫もなかったですし、食品が傷むのを防いでくれる酢の力を
経験的に知っていたのでしょう。
ワインの産地ではブドウから作られ、米どころの日本では米酢があり、
その国の代表的なお酒と同じ原料で作られることが多いようです。

酢酸は体内でクエン酸に変化します。
クエン酸は抗酸化作用があり、カルシウムなどの吸収を助ける作用があります。
骨や歯の強化に役立ちますし、イライラを鎮めてくれます。
筋肉に蓄積される疲労物質の乳酸を除いて疲労回復に効果的です。
また、エネルギー代謝を促しますので、自然な形でダイエットにもなります。

強力な殺菌力がありますので、食品の鮮度を保つのにも一役かいます。
加熱して室内で揮発させると、インフルエンザなどの感染にも予防効果が
あるようです。

それでは漢方的にみていきましょう。
性質は、原料によって違うのですが、代表的な米酢は微温性です。
収作用があります。
臓腑では脾、胃に入ります。
五味では酸、甘、苦です。

東洋医学的な効能としては、
健胃消食、つまり食欲増進し、胃を健やかにします。
活血、つまり血をサラサラにして、めぐりをよくします。
収れん止痢、下痢を止めます。
解毒、魚や肉の毒を解消します。

体質的には、一番向いているのが気がのぼせるタイプ。
次に、脂っこい食事が多くてドロドロ血が気になる、というタイプ。
“陰虚”体質や胃腸が弱い虚弱体質の方も、摂りすぎなければいいでしょう。
控えたほうがいいのは、冷え症の方ですね。

身体が熱っぽくて高血圧の方なんかには最適です。

実は私は酸っぱい味はあまり好きではありません。
でも、なぜか、中華料理にはなんでも酢をジャブジャヌかけて食べます。
脂っこさがとれて、あっさりいただけるんですよね。

最近はお酢ブームのようで、さまざまな種類のお酢が出回っています。
リンゴ酢をはじめ、いろいろな果実酢があります。
薄めてハチミツを加え、サワードリンクにすることもできますね。
疲れたなぁってときに、いかがでしょうか。

また、お掃除にも大活躍ですよ。
ガンコな油汚れも落ちやすくなりますし、殺菌作用もありますから、
お台所掃除にいいですね。

食卓にも、塩や醤油さしと一緒に、小さなビンにお酢を入れて
置いてみてはどうでしょう。
揚げ物や炒め物にひとふりすると、サッパリ・ヘルシーにいただけます。
ぜひ活用してみてください。

コメント


認証コード5472

コメントは管理者の承認後に表示されます。