書籍 下書き

明日のあなたの姿
ご主人と子供に囲まれている未来のあなたを想像してみよう。

現代では沢山の情報が氾濫していますが、専門家以外の方が正しい情報と誤った情報の区別をすることは困難である、と言わなければならない、と常々思っています。特に生殖医療(不妊症・不育症)の分野では、噂話や迷信のような根拠のない情報が広く出回っているのが現状です。

今まで、長々と、この本を読んで下さり、ありがとうございました。
不妊治療の入門書のような内容で、今まで様々な治療を受けられている方にしてみれば、「当たり前」のことばかりがかかれていたのではないか、と思いますが、その当たり前のことをよく噛みしめてみて下さい。

ほとんどの方は、以上の治療で効果があるはずです。

男性不妊に関しては、東洋医学的なアプローチでは、ほとんど効果がないと思われます。
女性の場合なら、卵管がつまっているのなら通水、などで改善が見込まれますが、精管のつまりを改善させることは、かなり難しいと思われますし、出来たとしても、かなりの費用がかかる事と思われます。なので、男性の不妊に関しては、泌尿器科等の専門医の所で治療される事をお勧めします。とはいうものの、男性の場合は「禁酒」「禁煙」「早寝早起」「きちんとした食事」「日の光を浴びて、適度な運動をする」等で、精子の状態が良くなる事も多く、それによって状態が良くならなかった場合には、精子を採取して顕微授精を行うべきだと思っています。無駄な時間とお金をかける必要はありません。

安易なサプリメントの摂取を控えてください。
農薬等の影響もあって食品の栄養価が昔よりも激減している、というのはよく聞く言葉であり、それは事実である、と思います。が、しかし、ほとんどの日本人の栄養状態は、戦前とは比較にならない程優れている、という事も事実です。そこには農薬による農業改革の効果も無視できないくらい大きく貢献しているのも確かな事だと思われます。
「食の安全」というのはよく言われる言葉です。なので「悪い」と言われているものをあえてたくさん食べる必要はないと思いますが、気にし過ぎるのも、如何なものかと思います。
サプリメントによる栄養の摂取は、ちゃんと出来るものなら素晴らしいと思います。が、市販されているサプリメントには「良いもの」もあれば「良くないもの」もあります。人間の身体が多くの栄養を吸収するのは小腸ですが、その小腸の壁を通過する最大の分子はブドウ糖だと言われておりますが、例えば、ヒアルロン酸やコンドロイチン、アントシアニンなどは、遥かに分子構造が大きいため、小腸では吸収されず腎臓へ運ばれます。そこで体が「必要なもの」と判断すれば体が再吸収し、「不要なもの」と判断すれば、尿として排泄されてしまいます。
妊娠するのに、最も大切な栄養素の一つに「鉄」があります。女性には生理がある関係上、慢性的に鉄分不足に陥りやすいのですが、これも摂取の難しいものに一つです。鉄剤には、体が吸収しやすい「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」があります。身体がその栄養を吸収していれば、便は黄色(ビリルビンの色)になりますが、鉄剤を吸収していない場合には黒っぽい色になります。
なので、栄養に関しては、基本的に「食品から摂取するべき」である、と強く思います。

とにかく、不妊治療をされている方は、精神的に追い詰められている方が多いのを、強く感じています。私はそれをかわいそうだとは思いません。が、一緒に戦ってあげます。
よく言われることですが、「苦しい事」を吐きだしてもらっています。私は「超プラス思考」の人間なので、その「マイナス」を全て「プラス」に変えてあげるようにしています。
「吐」く、から「-」を取ると、願いは「叶」いますから。
最低限、体を妊娠しやすい状態へと持っていく事は必要です。そのため、「冷え」は大敵であるといえるでしょう。
妊娠するためにはエネルギーが必要です。そうです。「熱エネルギー」ですね。そのエネルギーが、子宮内に血液の壁を作ります。エネルギーが少ないと、十分な血液が集まらず、ちゃmとした内膜が出来ません。子宮内膜がフカフカだと、受精卵もくっつきやすくなり、妊娠してからも、ちゃんとした胎盤が作られて、流産しにくくなります。
もちろん、それだけで十分とは言えませんが。