前書き
「9割は妊娠できる、だって?眉唾にもほどがあるね。」
「高度不妊治療だって、4人に1人くらいなのに、医者でもないくせに、ふざけてる!」
そのように思われてる方は、きっと多いんじゃないか、と思います。
けれども、この数字は、当施術院で、こちらの指示通り通院されて、指示通りの事をされた方の、実際の数字です。
私は、石川県金沢市にて、不妊治療を中心とした施術院を営んでおります。
世間では、子供が出来ない事で女性である事まで全否定されているような雰囲気を感じてますが、そういったことに傷ついてしまってる方が如何に多いことか。
いろいろな方と接していると常々感じる事に、産婦人科で「〇○だから不妊です。」などと言われると、そのように思い込んでしまって、より妊娠しにくくしている所もあるように感じます。
毎日数十人の方と接していて、「この未来のお母さん達は、各々、様々な身体をしているのに、どうしてクリニックなど他の所では皆を同じように扱ってるのか?」と思います。
「この数値だから、この薬」とか「この症状があるから、ここに鍼」とか...。
もちろん、様々なやり方があり、そのいずれも素晴らしいものだと思います。大いに参考にさせていただいてるものもありますし。
なので、この本にて、そのおおよそを紹介して、その後、私の思いを書かせていただく事にします。「不妊治療」の入門書のようなもの、だと思ってください。
診断はあくまでも「傾向」であって、あなたは、今まで人より少しだけ妊娠しにくかっただけに過ぎません、と思ってて下さい。自分の本が、不妊治療を続ける方の心の癒しになれば、未来のお母さんに勇気を与えられれば良いと思います。
とにかく、全ての方に、わが子を胸に抱く喜びを味わって欲しい。
そういう思いから、筆を取ろうと思いました。