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ホルモンについて

「ホルモン」と聞いてあなたは何を想像するでしょうか?

男性の逞しさや女性の色っぽさ、でしょうか?

それとも、焼肉の内臓系?

イメージ先行で具体的にどんなものだか今ひとつわかりにくいホルモンですね。

そもそもはギリシア語で「呼び覚ますもの」「興奮させるもの」「刺激するもの」といった意味の言葉だそうです。

1.ホルモンは体内にある細胞でしか作られない化学物質で、その数は70種類以上存在するとも言われてます。

2.脳の視床下部、甲状腺、副腎、睾丸、卵巣、などの内分泌腺で生産、貯蔵され、刺激に応じて血管を通って分泌されます。

3.それぞれのホルモンには各「標的細胞・器官」があり、そのはたらきをコントロールするものです。

4.ホルモンは代謝の調節を行います。

ホルモンは無色透明ですが、取り出して純化すればただの白い粉です。成分は大きく分けて3種類あり、ひとつがアミノ酸を原料としているもの、他のものはタンパク質ホルモン。そしてもうひとつがコレステロールを原料とした非タンパク質のもの。
アミノ酸を原料とするホルモンには甲状腺ホルモンやアドレナリンなどがあり、タンパク質ホルモンは成長ホルモンや抗利尿性ホルモンなどがあります。非タンパク質ホルモンは睾丸・卵巣・副腎皮質から分泌されているいわゆる性ホルモンです。
男性ホルモンとは男性を男性特有の体つきや思考回路に発育させるホルモンのことです。テストステロン、アンドロステネジオン、デヒドロエピアンドロステロンの3種類の総称として「アンドロゲン」と呼ばれる。健康な男子の場合、1日におよそ7mg程度の分泌があるといわれています。
一方女性ホルモンは、女性特有の体つきや体のリズムを司るもの。エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があります。エストロゲンは排卵の準備をするホルモンで排卵前期に分泌が特に高まり、妊娠の成立に大きく関与します。プロゲステロンは排卵後に、黄体から分泌され、排卵を抑制し妊娠を維持する働きがあります。女性の体内で分泌される一生分の女性ホルモンの量はおよそスプーン1杯程度だとか。これほど微量でこれだけの威力を発揮する化学物質は他にはちょっと見当たらないですね。