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タイミング法

とは、いうものの、それだけで正確な排卵日を特定するのは、なかなか難しい、というのも事実です。

産婦人科では、より正確に排卵日を測定するために、超音波検査で卵胞の発育具合をみたり、その大きさをはかったり、します。

また、血液検査でホルモン値を測ったり、します。必要に応じて、排卵誘発剤を使うこともあります。それが「タイミング法」です。

こうした検査から排卵日を特定して、その日または直前にに夫婦生活を持ってもらいます。必要に応じて、効き目が緩やかな排卵誘発剤を使う事もあります。

特に大きな原因がなければ妊娠の確率が高まるので、まずは試してみるべきである、と思います。年齢にもよりますが、6回ほど試された方が良いように思います。

ただ、卵管が詰まっている、とか、フーナーテストが不良の場合には効果のない事もありますが。

上記にある排卵誘発剤を使う場合としては、検査の結果、ホルモンバランスが悪い、排卵が規則的ではない、排卵していない、といった場合があります。

排卵誘発剤の種類としては、クロミッド、セキソビットなどの低刺激の飲み薬と、より効果のあるhMG製剤の注射があります。

下垂体から分泌される黄体化ホルモン(LH, Luteinizing Hormone)と卵胞刺激ホルモン(FSH, Follicle-Stimulating Hormone)のことをいいます。視床下部にはじまる月経周期コントロールは下垂体からこれらのゴナドトロピンが放出されることによって卵巣に伝搬されています。ゴナドトロピンは卵巣を刺激することになります。

排卵がうまくいかない場合にゴナドトロピンを投与することで卵巣を刺激して排卵を促す方法をゴナドトロピン療法といいます。

排卵を促すための注射にはhCGが入っています。